- 10月
- 2024年11月
みなさんこんにちは、企画開発のkankanです。
以前Simplismの定番製品である[Turtle]のカメラ周りの設計のお話をしました。
その際に、できる限りカメラ周りにはTPUフレームをレイアウトせず、逆L字ではない設計にしたいと書いたことがありますが、今回のiPhone 14シリーズはiPhone 13シリーズに比べてさらにカメラが飛び出しているので、今までの設計思想では使いづらいものになってしまいます。
なので今回は今までの設計思想を一旦見直して、カメラ周りを守りつつ、薄型になる逆L字設計をベースに再設計しました。それによりカメラ部分は飛び出しますが、持つ部分は従来より薄くつくることができます。
え? それだと他社のクリアケースと同じだと思いました? 実はそんなことはございません。
透明ケースを使いたい人の心理は、もちろんしっかり端末を守るというのが前提ですが、ケースの機能は一旦置いておいて、見た目に関しては極力シンプルで主張がないものが欲しい、と思っていると考えているからです。
可能な限りiPhoneの要素を壊したくないというのが、私がフルクリアケースを設計する上での信念です。
前回お伝えした、上記の信念はもちろん受け継がれております。
では実際どう違うのか見てもらいましょう。
わかりますでしょうか?
実は、この部分を極端に小さくし目立たなくすることで、別パーツ感を減らし一体感を向上しています。
ここのRを小さくするのは、実はすごく難しくて、Rがある程度大きくないとTPUとアクリルの接着がうまくいかず不良品になる確率がとても高くなります。このRを可能な限り小さくするため、何度も試作を重ね、今のRで製品が作られています。
簡単に作るならRを大きくすれば良いだけですが、どうしてもそれを私の理念というか信念が許しませんでした。
また背面も構造を工夫して、マイクロドットを入れなくても密着痕が出ないように工夫もしています。
これもできる限り主張せず、透明度を高くし、iPhoneが綺麗に見える工夫の1つです。
正直社内でこの話を熱弁しても誰も興味を持ってくれませんでしたので、完全に自己満足ではあります。とはいえ、結果的に良いものができたと自負しております。
シンプルなケースだからこそ、細かいディテールにこだわってデザインしています!
みなさまもぜひ、[Turtle]を使ってみてください。
それでは!ビバ! iPhoneライフを!!
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このブログを書いたスタッフ
開発
カンカン
デザイン事務所でプロダクトデザインをしていたが、主にスタイリング中心だったため、企画の立案からデザイン、生産販売まで「モノとコト」のすべてに関わりたくトリニティに入社。企画開発チーム所属だが、自分の名刺だけ"商品企画開発デザイン"と、"デザイン"が追加されているのは内緒です。
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